「体の形」とは、どういうことか。

当院の整体は、「体の形」に特化した整体であると説明していますが、そもそも「体の形」とは、何のことでしょうか。

「体の形」のイメージとしては、姿勢、体形を言い、個別でいえば、猫背、側弯、骨盤の歪み、手足の左右差(長短)、左右の肩の高低差などを言います。

整体ではよく左右対称がいいと言われますが、どのような理由かご存じでしょうか。

人間は骨格と筋肉は左右対称ですが、内臓系や脳神経系の働きなどは左右対称ではありません。

利き足、軸足があったり、利き手が右であったり左であったり、脳の働きは左右違っていて、厳密にいえば、体は左右対称とは言えません。

また、筋肉や骨格においても、運動の競技によって、また職業によって、筋肉や骨格はその運動や作業に適した形に変化していきます。

それは、人体における環境に合わせた適応能力ではあるのですが、スポーツや作業には適した体になったとしても、それが健康と結びついているかというとそうと言い切れません。

人間が2本足で立ってる以上、前後左右のバランスをとるために、運動や動作にかかわる骨格や筋肉が左右対称に神様が創られていることを考えるならば、人の体の形は左右対称が一番効率よく動け、内臓系に負担をかけず、故障が防げる体であるといえます。

見た目にも、左右対称で、軸が中心にあり、均整のとれた人の「体の形、(姿勢)」は、誰もが健康美と認めるのではないでしょうか。

例えば、健康な人の姿勢・体の体形・重心バランスと、不健康な人のそれと比べた時、具体的にどこに問題があるかわからなくても、誰もが日常何気なく健康と不健康を見極めています。

それは専門的な知識とは関係なく、一般に挨拶代わりに何げなく言っている「今日は元気そうだけど何かいいことあった」、「今日は生き生きしてるね」、「肌の色つやもいいし、しゃきっとしてるね」その反対に、「今日は元気がないけど、具合が悪いの」、「何か悩み事があるの」など、その人の外見上(表情や姿勢)の雰囲気を見て、判断しているのです。

実際、頭を上げて、背筋を伸ばし、胸を張っている人で、つらい痛みがある方や深く悩んでる人を、私は見たことがありません。

病んでる人と病んでない人、精神的に悩みのある人と悩みのない人、考え方がポジティブな人とネガティブな人の姿勢や雰囲気は明らかに違います。

人は体の故障だけでなく、喜怒哀楽の感情によっても、顔の表情だけでなく「体の形」にも影響を与えている事も知っていただきたいと思います。

また、骨折やねん挫などケガをした時は、痛めた個所をかばった姿勢や動作になります。それが一時的なものであればさほど問題にはなりませんが、その姿勢や動作が長期に及ぶとケガは改善しているにもかかわらず、それが習慣になり、固定化され、体の形や動作を変えることになります。

人は体や精神の不調が出た時に、体の筋肉系に影響を与え、「体の形」が必ず変化しているということをご理解いただけたでしょうか。

人体の法則の中に、【身体の故障や自律神経(精神)の不調は、必ず体を不正常な形に変える】という法則があるのです。

一般に心身の不調が出た時に、医療機関では、お薬や手術など、体の内側からアプローチします。

整体では、その症状に伴う「体の形」の変異に着目して、体の外側からアプローチして「体の形」を修正することで症状を改善させることを目的にしているのです。

症状があるから「体の形」が変わるのか、「体の形」の変異で症状が出るのか、判断が難しいですが、私はそのどちらもあると思っています。

「ニワトリが先か卵が先か」、どちらにせよ、「体の形」=「人体構造」を正常化すれば、内面まで改善するということは間違いありません。

したがって、改善するためのアプローチは、飲み薬や注射のように内からだけでなく、整体や運動法などの外からでも有効な手段になります。

今まで意識してこなかったご自分の「体の形」が身近な問題であるということを知っていただければ、これからの不調の対処の手段が広がると思います。

お薬だけに頼りたくない方、できるだけ手術をしたくない方、局所の施術では改善がない方、ポジティブな感情が出てしまう方、消極的に見える姿勢(猫背)の方、いつもダルサ感があり疲れがたまる方、肩や首のこりがひどい方、慢性の腰痛に悩まされている方、立ってる姿勢や歩く姿勢に傾きがある方、手の長さ足の長さに左右差のある方は、体の形を変える整体の当院にご相談ください。