和楽堂は、「健康な姿形に矯正」の意味で「健姿形矯正」という名称を便宜上使っていますが、「バランス反射療法」という整体術を使っています。

利用者さんにとっては、行かれる整体院で、自分の症状が良くなるのかどうかが重要であり、その整体院が、どのような整体術を行っているかは、あまり関心はないかもしれません。

また、いくら優れた整体術でも、それを使う整体師の力量によって、結果に明らかな差が出るので、整体術の良し悪しの重要性はさらに薄くなるかもしれません。

それでもあえて、当院の整体術を解説するのは、整体のプロの私から見て、整体の中には、検査がいい加減なものや理論がなかったり、明らかに矛盾したもの、短期で身につくことを売りにした危険なものなど、世の中にはとても怪しげで、危険な整体があふれているからです。

もし、私が他県にいる友人に近くの整体院を探してあげるとしたら、その整体院の良し悪しを見極める重要ポイントとして、必ず、どのような整体術か?、整体の流派の系統は?、その整体師がどの位勉強しているか?など確認します。

どの整体院を選ぶかは利用者さんの価値判断になりますが、そこの整体院がどんな整体術を使っているのか、整体師は信頼に足るかを知ることは無駄にはならないと思います。

当院の整体術について、興味のある方はお読みください。

1、バランス反射療法の始まり

1996年に坂口明先生が第1回「坂口勉強会」を開かれたのが始まりです。
発足当初の会員数は私を含めて11名でした。

2、バランス反射療法の歴史

バランス反射療法の起源は、岡山県の森原貞雄先生が考えられた整体術の流れを汲んでいます。
森原先生はその道ではとても有名な先生で、「身体均整法」の亀井進先生も教えを請うほどの方でした。

この後、この技は、森原貞雄先生から藤原雪修先生が後継者として引き継がれ,藤原先生は多くの傑出した施術家を育てられました。

藤原先生から学ばれた先生は数多くおられますが、有名な先生としては、均整法をまとめられた黒川ノートで有名な黒川瀞雄先生、別派を立て枝分かれした「しん相療方」の故林宗じ先生、「日本理学整体学会」の酒井和彦先生、がおられます。

(「しん相療方」と「日本理学整体学会」を学ばれ独自の理論と手技を考えられた「自然形体療法」の山田洋先生もおられますが森原・藤原流派の技ではありません)

私の師である坂口明先生は藤原雪修先生の直弟子ですが、坂口先生は何十年もの間、藤原勉強会が終了するまで、ご高齢の藤原雪修先生を助けご尽力されました。

藤原雪修先生に許可なく別派を立てる弟子が多くいる中、坂口先生は1996年に勉強会の許可をもらい、死去する前には「お前に後進の指導を任せた」と言われ、すべての藤原先生の資料を譲り受けた、ただ一人の先生です。

3、バランス反射療法の特徴

(1)矛盾のない理論と技です。
天才整体師坂口明先生が長い期間をかけて森原・藤原整体の全てを完全に理解し身につけたから分かった事ですが、森原・藤原整体流派の検査法と技だけでは、一部解決できない体の仕組み(法則)があります。

他の藤原流派の会も同じですが、一時的に体が整ったように見えても、少しでも理論の中に抜け落ちたところや間違った理論があると、すぐに歪みが戻ったり症状が取れなかったりします。

バランス反射療法理論は体の仕組みについてほぼすべて解明しましたが、現在一部の理論と技の最後の検証作業が進められています。100%矛盾のない理論と技がバランス反射療法の優れたところです。

(2)見た目は簡単に見えるが奥深い手技
最初に見て思うのが、こんな簡単な技で体がすごく変化することに驚きます。すぐに覚えられそうな感じがしますが、この技が使えるようになるにはかなり時間がかかります。

体の筋肉の起始停止やツボ位置、屈筋伸筋の法則、バランス反射療法理論(流れ・前後・重心・ねじれ・前後傾の歪みの法則)を学び、手首足首の持ち方、手や指を当てる位置、一動作における呼吸の使い分け、正確な関節可動の取り方、各ツボの圧定の上下・左右・回旋の方向性、術者の体さばきなど、身につけなくてはいけません。

覚えることが多く、それなりに基本の技が使えるようになるまで、鍼灸師・柔整師・指圧マッサージ師・理学療法士など医学知識を持つ国家資格者でも、最低でも3~5年はかかると思います。応用技については、さらに5~10年はかかると思います。

これまで優れた施術家を輩出していますが、単純に見えるこの技の習得が見た目とは違いとても困難で、途中で挫折される方のほうが圧倒的に多いです。

(3)独自の検査法があります。
 藤原整体流派には基本の「4の字検査」「万才検査」「腹屈検査」「殿屈検査」がありますが、バランス反射療法にはそれ以外の独自の検査法もあり、その検査に添って施術を行います。

(4)安全な施術です。
体を劇的に変化させる効果の高い技ですので、呼吸や関節可動域を正確に取らない未熟な技だと、逆に体を壊してしまう怖れはありますが、暴力的な(揉む、叩く、捻る)技はありません。

これまでもニュースでよく報道され、問題となっている整体施術の事故(重篤な骨折、脊髄損傷、神経麻痺など)を起こすことは、この技では100%ありません。

(5)施術時間は平均で15分~20分位です。
施術時間は重要でなく、全身のバランスが整えばそこで終了です。整体は長く施術をすればいいというものではありません。無駄な刺激は省き、その利用者さんにとって必要な刺激だけを入れることが重要です。そのために利用者さんの体の状態を読みきることが必要になります。

(6)あえて言うならどんな整体?
揉む叩くようなマッサージや指圧のような手技ではありません。カイロや中国整体のような手技とも違います。身体均整法は少し似た所もありますが理論も手法も違います。操体法や自力整体のように自動運動による整体でもありません。この技は説明がとても難しいです。

(7)施術がすべて同じように見える?
技を見ると、どの利用者さんにも同じ施術をしているように見えますが、利用者さん一人一人の歪みに応じて、細かいポイントを変化させ施術しています。

4、バランス反射療法の実績

腰痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・側湾症・坐骨神経痛・産後の骨盤の歪み・猫背・膝の痛み・変形性膝関節症・股関節痛・変形性股関節症・首の痛み・むち打ち・肩こり・四十肩・五十肩・手のシビレ・頭痛・耳鳴り・めまい・自律神経の不調・胸郭出口症候群・体の歪み・顎関節症・生理痛・更年期障害・姿勢の悪さ・等