膝関節や股関節の痛みがある時、痛み側の足に重心を乗せないようにかばって歩いていませんか。

痛い側の足をかばい、痛みの無い側の足に体重を乗せて歩く姿を観察すると、体が左右に横揺れしながら歩いています。

この体が傾いた歩き方では、骨盤と背骨が歪みます。

さらに膝関節や股関節の関節にねじれが生じ、正常な位置を狂わせることです。

痛い足をかばって歩く姿勢は、かえって体に歪みが生じさせ、関節に負担がかかり結局治りを悪くしています。

背骨や骨盤に歪みをつくらず、股関節や膝関節に負担のかからない歩き方は、患足をかばわないで、普通に足の軸に体重を乗せることです。

痛みのある側に体重を乗せるとさらに痛みがひどくなると心配する方もおられると思いますが、体をまっすぐ前方に押し出しながら足の軸に体重を乗せれば、股関節の骨頭が関節臼に固定され、膝関節は捻れや傾きがなくなり、各関節が安定し、一番負担のかからない状態がつくることができます。

試しに、痛みのない側に柱か椅子の背もたれをもって、患足を少し前に出し、ゆっくりと患足の軸にまっすぐ体重を乗せてみてください。

痛みをそれほど感じないはずです。(もしこれで痛みを感じるようなら、しばらく炎症が治まるまでは安静にしておいてください)

杖を利用する時、杖側に体重をかけて歩くのではなく、杖は体の左右の揺らぎをなくさせるためにつく感じです。

杖の歩き方ですが、悪い足の反対の手に持ちます。杖の高さは股関節あたりに握り手がくる位。

まずは、①杖をつく→②患足を前の出す→③健足を患側の足にそろえる、の順になります。

患足に体重を乗せきる前に痛みがある場合は、健足を患足にそろえるように素早く前に出します。

膝関節や股関節が悪い方でなかなか良くならない方は、日ごろの歩き方を変えてみてください。