背中が丸くなっている猫背の人は、姿勢を良くするために背中を反らせばいますが、それは間違いです。
正常な背骨は、体を横から見た時に、頸椎(首)は前に、胸椎(背中)は後ろに、腰椎(腰)は前に湾曲しています。
それが自然な形状なのですが、姿勢を良くしようとするときに、多くの方が、丸くなっている背中を前側に反らせてしまうのです。
胸部の後ろの彎曲は、肺や心臓の隙間を確保するために、重要な形なのです。
無理に背中をそらせると胸椎に過剰な負担がかかり、背中の痛みやコリ、首にも影響がでます。
ほとんどの人は、猫背は見た目が背中が丸くなっているため、単純にそれを伸ばせばよいと考えてしまいますが、それは誤っています。
猫背の姿勢は、頭が前に下がり両肩が前に巻き込んで、背中が丸く盛り上がって見える状態です。
姿勢を正す場合は、背中はそのままの状態で、目線を上げて、腰を立て、胸を左右に広げるように、前方に巻き込んでいる左右の肩を後ろに引き、開いてください。
正しい姿勢が、健全な心と体を作ります。