
「脊柱」と書くことから、背骨は体を支える柱のようなものだと思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、背骨は一本の丈夫な棒のような構造ではありません。小さな骨(椎骨)が積み重なってできており、もともと不安定な構造をしています。
その不安定さがあるからこそ、私たちは体を前後左右へ自由に動かすことができるのです。
つまり、家の柱のように、背骨だけで体を支えることはできません。
では、なぜ私たちは立った姿勢を保つことができるのでしょうか。
それは、背骨を支えている筋肉が働いているからです。
筋肉は背骨を安定させるだけでなく、体を支え、さまざまな動きを生み出しています。
では、背骨は補助的な役割しか果たしていないのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。
背骨の最も重要な役割の一つは、脳から全身へ伸びる「脊髄」を保護することです。
脊髄は生命活動を支える重要な神経であり、背骨はその大切な神経を守るための役割を担っています。
同様に、頭蓋骨は脳を、胸郭(肋骨)は心臓や肺を、骨盤は内臓を保護しています。
このように骨格は、体を支えるだけでなく、生命にとって重要な器官を守るという大切な働きをしています。
そして、これらの骨格にはさまざまな方向から筋肉が付着し、腕や脚とも連動しています。
そのため、筋肉のバランスが崩れると、頭蓋骨、背骨、胸郭、骨盤などの骨格にも歪みが生じ、姿勢や体の動きに大きな影響を与えてしまうのです。






